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顆粒に関する特許の出願動向
1. 基礎技術と応用範囲の拡大（2012-2015年）
2012年から2015年にかけての特許出願は、主に歯磨剤や食品、医薬品に関連する顆粒技術に集中しています。この期間の特徴として、基礎的な顆粒技術の開発が多く見られます。例えば、歯磨剤用顆粒の製造方法や安定した固形製剤の製造方法など、基本的な技術基盤の確立が主な焦点となっています。また、顆粒醤油や人工骨顆粒の製造方法など、食品や医療分野への応用も見られ、顆粒技術の応用範囲が拡大していることがわかります。
2. 健康志向と高機能化（2016-2018年）
2016年から2018年にかけての特許出願では、健康志向の顆粒技術が目立ちます。アミノ酸やビタミンC含有顆粒、腸溶性顆粒など、健康維持や病気予防を目的とした製品の開発が進んでいます。また、口腔内崩壊錠や徐放性顆粒剤など、服用感や効果を高めるための高機能製剤が多く出願されています。さらに、食品分野では、コラーゲンペプチド含有組成物や植物エキス粉末含有顆粒など、健康志向の成分を含む顆粒製品が多く見られます。
3. 多様な応用分野への進出（2019-2021年）
2019年から2021年にかけての特許出願は、顆粒技術の多様な応用分野への進出が顕著です。医薬品分野では、ベンラファキシン塩酸塩含有顆粒やリナグリプチン含有顆粒など、特定の薬効成分を含む顆粒製剤の開発が進んでいます。食品分野では、顆粒状ソースや顆粒状食品組成物など、新しい形態の食品が出願されています。また、植物抽出物を含む顆粒の製造方法など、自然由来の成分を活用した技術も多く見られます。
4. 高付加価値化と効率化（2022-2024年）
2022年以降の特許出願では、高付加価値化と製造効率化が進んでいます。時限放出型顆粒やフィルムコーティング顆粒など、機能性を高めた製品が多く出願されています。また、製造プロセスの効率化を図るための技術も進展しており、顆粒製剤の製造方法や顆粒を含む製剤の製造方法が出願されています。さらに、食品分野では、粉末状や顆粒状の食品の製造方法が多く出願され、新しい消費体験を提供する技術が見られます。
5. 結論
全体として、顆粒技術に関する特許出願は、基礎技術の確立から始まり、健康志向や高機能化、多様な応用分野への進出、高付加価値化と効率化といった方向へと進化しています。このような技術の進化は、市場のニーズや技術の発展に応じたものであり、今後も多様な分野での顆粒技術の応用が期待されます。特に、製造プロセスの効率化や新しい素材や成分の活用が注目されており、顆粒技術のさらなる発展が見込まれます。
6.今後の特許戦略
特許出願情報を基にした今後の特許戦略としては、まず健康志向および高機能化に焦点を当てた技術開発を強化することが重要です。消費者の健康意識が高まる中で、アミノ酸やビタミン、植物抽出物などの健康成分を含む顆粒製品の開発を推進し、それに関連する特許を積極的に出願するべきです。次に、製造プロセスの効率化と自動化を目指した技術開発に注力することが求められます。製造コスト削減と品質向上を実現するために、新しい製造方法や装置に関する特許を取得し、競争優位性を確保することが重要です。また、高付加価値化を図るために、時限放出型やフィルムコーティング顆粒など、機能性を高めた製品の研究開発を進め、それに関連する特許を取得することで、市場での差別化を図ることができます。さらに、環境に配慮した持続可能な技術開発にも取り組むべきです。天然素材の活用や製造プロセスの環境負荷低減を目指した技術を開発し、それに関連する特許を取得することで、環境保護に貢献すると同時に、企業の社会的責任を果たすことができます。最後に、グローバル市場を視野に入れた特許戦略を展開することも重要です。各国の市場ニーズや規制に対応した製品開発を行い、各地域での特許出願を強化することで、国際的な競争力を高めることができます。このような多角的な特許戦略を展開することで、持続的な成長と市場での優位性を確保することができるでしょう。
顆粒 特許事例 10選
顆粒関連の特許について、個人的に代表的と思われる10件を挙げてみました。これらの特許は、顆粒の製造方法や使用方法に関する技術的な革新を含んでおり、さまざまな分野での応用が期待されています。特許の内容には、顆粒の均一性や溶解性の向上、保存性の強化、製造コストの削減などが含まれており、これらの技術は製品の品質向上や市場競争力の強化に寄与する可能性があります。これらの情報が、開発や知財活動に役立つことを願っています。
特許事例①（顆粒及びその製造方法、並びに錠剤/フロイント産業株式会社）
〇書誌事項
・出願番号/出願日：JP2022085437A（2022-05-25）
・公開番号/公開日：JP2023173283（2023-12-07）
・登録番号/登録日：該当なし
・名称：顆粒及びその製造方法、並びに錠剤
・出願人：フロイント産業株式会社
〇要点
・顆粒は優れた成形性、硬度、崩壊性、及び保存安定性を有する錠剤を製造可能とする。
・糖及び／又は糖アルコールと崩壊剤を含み、親水性滑沢剤の有無で二つの条件を満たす。
・顆粒とエテンザミドを配合し特定の打錠圧で成形した錠剤の物性が規定されている。
〇概要
この発明は、優れた成形性、硬度、崩壊性、及び保存安定性を有する錠剤を製造するための顆粒及びその製造方法、並びにその顆粒を用いた錠剤を提供することを目的としています。顆粒は糖及び／又は糖アルコールからなる糖類と崩壊剤を少なくとも含み、親水性滑沢剤の有無で異なる条件を満たすことが特徴です。親水性滑沢剤を含む場合と含まない場合の二つの条件を設定し、エテンザミドとの配合で特定の打錠圧で成形した錠剤の硬度、崩壊時間、及び口腔内崩壊時間を規定しています。請求項では具体的な組成とその製造方法、及び製造された錠剤の特性について詳述されています。特に、ラウリル硫酸ナトリウムやフマル酸ステアリルナトリウム、ショ糖脂肪酸エステルを親水性滑沢剤として使用する点や、二種類の崩壊剤を含む構成が特徴的です。この顆粒を噴霧乾燥造粒して得る製造方法も含まれ、最終的に特定の物性を持つ錠剤を製造する技術が記載されています。
〇考察
この特許は医薬品や健康補助食品の錠剤製造における革新的な技術を提供しています。特に、顆粒の成形性と錠剤の物性に対する詳細な規定は、製品の品質を保証するために重要です。糖及び糖アルコールと崩壊剤の組み合わせにより、迅速な崩壊性を維持しつつ、硬度と保存安定性を高めることが可能です。親水性滑沢剤の有無に応じた二つの条件設定は、製造プロセスにおける柔軟性を提供し、製品の多様なニーズに対応することができます。さらに、ラウリル硫酸ナトリウムなどの特定の滑沢剤の使用により、錠剤の口腔内崩壊性が向上し、消費者にとっての利便性が高まります。この技術は医薬品製造における品質管理と効率化を促進し、競争力のある製品開発に寄与するものです。総合的に見て、この発明は製薬業界における錠剤製造の新たな基準を設定し、将来の市場での競争優位性を確立する可能性があります。
特許事例②(カルシウム含有顆粒/株式会社ファンケル)
〇書誌事項
・出願番号/出願日：JP2020049441A（2020-03-19）
・公開番号/公開日：JP2021145622（2021-09-27）
・名称：カルシウム含有顆粒
・出願人：株式会社ファンケル
〇要点
・カルシウム粉末を60〜95質量％含有し、円形度が0.850以上の顆粒を提供。
・シャープネスが2以下で、かさ密度が1.0mg/mL以上である顆粒を提供。
・ショ糖脂肪酸エステルを含有し、特定の混合工程を経る製造方法を提供。
〇概要
本発明は、カルシウム含有顆粒およびその製造方法に関するものである。顆粒はカルシウム粉末を60〜95質量％含有し、円形度が0.850以上であることが特徴であり、これにより真球に近い形状の顆粒が得られる。また、シャープネスが2以下であり、かさ密度が1.0mg/mL以上であることも特徴である。さらに、被処理粉末およびショ糖脂肪酸エステルを含有することで、円形度が0.850以上となる顆粒を提供する。この顆粒はハードカプセル剤や顆粒剤に含まれ、医薬品や食品分野での応用が期待される。製造方法としては、被処理粉末およびショ糖脂肪酸エステルを回転翼により混合し、40〜100℃の雰囲気下で処理する工程を含むことが特徴である。これにより、効率的に高品質な顆粒を製造することが可能となる。
〇考察
この発明は、真球に近い形状のカルシウム含有顆粒を提供することに焦点を当てており、その結果として医薬品や食品分野での実用性が高い製品を実現している。カルシウム粉末を60〜95質量％含有し、円形度が0.850以上であることにより、顆粒の均一性と取り扱いやすさが向上する。また、シャープネスが2以下でかさ密度が1.0mg/mL以上であることから、顆粒の流動性や安定性が確保される点も重要である。さらに、ショ糖脂肪酸エステルを含有し、特定の混合工程を経ることで、製造効率が向上し、品質の高い製品を安定して供給することが可能となる。この技術は、特にハードカプセル剤や顆粒剤において、その均一性と安定性が求められる場面で有用であり、カルシウム補給の効果を最大限に引き出すことができる。総合的に見て、この発明はカルシウム含有製品の品質向上と製造プロセスの効率化に貢献し、市場において高い競争力を持つことが期待される。
特許事例③(カフェインおよびヒヨスチアミン含有医薬組成物およびその製造方法/佐藤薬品工業株式会社)
〇書誌事項
・出願番号/出願日：JP2018195182A（2018-10-16）
・公開番号/公開日：JP2020063202（2020-04-23）
・登録番号/登録日：JP6618595B（2019-11-22）
・名称：カフェインおよびヒヨスチアミン含有医薬組成物およびその製造方法
・出願人：佐藤薬品工業株式会社
〇要点
・安定なカフェインとヒヨスチアミンの溶出挙動を示す医薬組成物を提供する。
・医薬組成物は第1および第2の徐放性顆粒を含み、それぞれがエチルセルロース、タルク、グリセリン脂肪酸エステルを含む徐放性膜で被覆されている。
・製造方法には、カフェインとヒヨスチアミンを含む芯顆粒の造粒と徐放性膜の形成工程が含まれる。
〇概要
本発明は、安定したカフェインおよびヒヨスチアミンの溶出挙動を示す医薬組成物およびその製造方法に関するものである。この医薬組成物は、第1の徐放性顆粒と第2の徐放性顆粒を含み、それぞれの顆粒はカフェインおよびヒヨスチアミンを含む芯顆粒と、エチルセルロース、タルクおよびグリセリン脂肪酸エステルを含む徐放性膜からなる外層を持つ。第1の顆粒では徐放性膜の重量が芯顆粒の重量の3〜8％、第2の顆粒では9〜15％である。また、各顆粒の割合は40：60〜60：40であり、徐放性膜には67〜71％のエチルセルロース、21〜25％のタルク、6〜10％のグリセリン脂肪酸エステルが含まれる。この組成物はカフェインとヒヨスチアミンの溶出率が一定の範囲内に収まるように設計されており、製造方法ではカフェインとヒヨスチアミンを造粒して芯顆粒を得た後、エチルセルロース、タルクおよびグリセリン脂肪酸エステルを含む被覆を施す工程が含まれる。これにより、安定した薬物放出を実現し、医薬品の品質と効果を高めることができる。
〇考察
この発明は、カフェインおよびヒヨスチアミンを含む医薬組成物の安定性と溶出挙動を改善することを目指している。特に徐放性顆粒の設計により、薬物の放出を制御し、望ましい薬効を得るための工夫がなされている点が注目される。エチルセルロース、タルク、グリセリン脂肪酸エステルを使用した徐放性膜は、徐放性顆粒の溶出挙動を安定させるために重要な役割を果たしており、異なる被覆重量により放出速度を調整することで、一定の薬物濃度を維持することが可能となっている。これにより、患者の服薬コンプライアンスを向上させ、治療効果の最適化を図ることができる。また、この製造方法は、製造工程を簡素化し、再現性の高い製品を提供するための工夫がなされている。総じて、この発明は、医薬品の安定性と有効性を高めるための優れたアプローチを提供しており、今後の医薬品開発において重要な役割を果たすと考えられる。
特許事例④(歯磨剤/花王株式会社)
〇書誌事項
・出願番号/出願日：JP2013134791A（2013-06-27）
・公開番号/公開日：JP2015010044（2015-01-19）
・登録番号/登録日：JP6166968B（2017-06-30）
・名称：歯磨剤
・出願人：花王株式会社
〇要点
・粒径が45μm以上の顆粒を含む歯磨剤で、歯垢や着色汚れを効果的に除去可能。
・顆粒の崩壊強度が0.1g/個以上15g/個以下で、安定した清掃効果を実現。
・顆粒の粒径と含有量のバランスが重要で、特定の質量比を満たすことで効果を最大化。
〇概要
本発明は、歯の表面の凹凸の大きさに左右されることなく、歯垢や着色汚れを効果的に除去できる歯磨剤に関するものである。この歯磨剤は、粒径が45μm以上であり、特定の粒径範囲の顆粒（45μm以上63μm未満、63μm以上90μm未満、90μm以上125μm未満、125μm以上160μm未満）を含む。これらの顆粒が5質量％以上30質量％以下の割合で含まれている。特に、粒径が180μm以上の顆粒も5質量％以上25質量％以下含まれ、顆粒の崩壊強度が0.1g/個以上15g/個以下であることが特徴である。これにより、歯磨剤の清掃効果が安定し、歯の表面の凹凸に影響されずに効果的な汚れの除去が可能となる。この発明は、特定の粒径と含有量のバランスを保つことで、清掃効果を最大化し、顆粒の崩壊強度を調整することで、使用中の安定性を向上させている。
〇考察
この発明は、歯磨剤の性能向上に寄与する新しい顆粒組成に焦点を当てています。従来の歯磨剤は、歯の表面の凹凸に対する清掃効果が一様でない場合がありましたが、この発明では、粒径の異なる顆粒を特定の割合で配合することで、歯垢や着色汚れの効果的な除去を実現しています。また、顆粒の崩壊強度を調整することで、使用中の物理的な安定性が向上し、持続的な清掃効果が得られる点が革新的です。さらに、粒径と含有量のバランスが重要であることが示されており、これにより清掃効果の最適化が可能となっています。顆粒の粒径と崩壊強度の特性を組み合わせることで、歯の表面の凹凸に左右されることなく、常に安定した清掃性能を提供できる点は、実用性が高く、消費者にとっても大きな利点です。この技術は、今後の歯磨剤市場において高い競争力を持ち、さらなる改良や新しい応用の可能性を広げるものであると考えられます。
特許事例⑤(アミノ酸含有顆粒およびその製造方法/株式会社明治)
〇書誌事項
・出願番号/出願日：JP2017054004A（2017-03-21）
・公開番号/公開日：JP2018154598（2018-10-04）
・登録番号/登録日：なし
・名称：アミノ酸含有顆粒およびその製造方法
・出願人：株式会社明治
〇要点
・アミノ酸の苦味を抑制し、口どけが良好な顆粒状製品の提供。
・アミノ酸と酸味料を別々に造粒し、混合する工程。
・アルギニン、リジン、オルニチンなどのアミノ酸を含有。
〇概要
本発明はアミノ酸の苦味を抑制し、口どけが良好で風味と物性に優れたアミノ酸含有顆粒を提供することを目的としています。これを達成するために、アミノ酸を主成分とする顆粒と酸味料を主成分とする顆粒を別々に造粒し、これらを混合する方法が採用されています。具体的には、アミノ酸を主成分とする顆粒にはアルギニン、リジン、オルニチン、バリン、セリンなどが含まれ、その比重差が20%以下となるように調整されています。また、アミノ酸含有顆粒にはアミノ酸が25重量％以上、酸味料が5重量％以上含まれることが求められています。この製造方法により、アミノ酸の苦味が抑えられ、口どけが良好な顆粒状製品が安定的に製造できるとされています。請求項には、これらの顆粒の構成および製造方法が詳細に記載されており、特にアミノ酸と酸味料の含有量や造粒工程の各段階について具体的な条件が示されています。この発明は、食品やサプリメントの分野で幅広く応用できる可能性があり、味覚や物性の改善に貢献することが期待されています。
〇考察
この発明はアミノ酸の苦味を抑え、口どけの良い顆粒状製品を提供することで、食品およびサプリメントの市場において重要な革新をもたらす可能性があります。アミノ酸を主成分とする顆粒と酸味料を主成分とする顆粒を別々に造粒し、最終的に混合するという製造方法は、各成分の特性を最大限に活かし、製品の品質を向上させる工夫がされています。特に、アミノ酸の比重差を20%以下に抑えることで、均質な混合が実現され、製品の安定性が向上する点が注目されます。また、アルギニン、リジン、オルニチンなどの特定のアミノ酸を含有することで、栄養価の高い製品が得られるだけでなく、酸味料の使用により風味も調整されていることが強調されています。これにより、消費者にとって飲みやすく続けやすい製品が提供されることが期待されます。さらに、この技術は他の栄養素や成分と組み合わせることで、多様な製品開発にも応用可能であり、健康食品や栄養補助食品の市場において高い競争力を持つと考えられます。総合的に見て、この発明は味覚改善と物性向上を両立させた点で非常に有用であり、今後の市場拡大に貢献することが期待されます。
特許事例⑥(顆粒茶の製造方法/株式会社 伊藤園)
〇書誌事項
・出願番号/出願日：JP2019180251A（2019-09-30）
・公開番号/公開日：JP2020068765（2020-05-07）
・登録番号/登録日：JP7181175B（2022-11-21）
・名称：顆粒茶の製造方法
・出願人：株式会社 伊藤園
〇要点
・摘採した茶葉から顆粒茶を製造し、香味を高める新しい方法。
・クロロフィル含有量を加熱で調整し、特定のテアニン含有量を持つ抽出液を得る工程を含む。
・溶存酸素濃度を7ppm未満に調整後、顆粒化する工程を含む。
〇概要
本発明は、荒茶や仕上茶を経由せずに、生茶葉から直接顆粒茶を製造する新しい方法を提供することを目的としています。この方法は、摘採した茶葉のクロロフィル含有量を加熱で調整し、クロロフィル調整茶葉を得る加熱工程、調整された茶葉を60℃以下の溶媒中で抽出し、特定のテアニン含有量を持つ抽出液を得る抽出工程、そして抽出液の溶存酸素濃度を7ppm未満に調整した後に顆粒化する顆粒化工程を含みます。この技術により、茶葉の香味が高まり、品質の高い顆粒茶を効率的に製造することが可能となります。さらに、茶葉に含まれるクロロフィルとフェオフィチンの含有量や比率を細かく調整することで、最適な味わいを引き出すことができる点も特徴としています。
〇考察
この発明は、伝統的な茶葉加工プロセスを見直し、生茶葉から直接高品質な顆粒茶を製造する革新的な方法を提供しています。クロロフィルとフェオフィチンの含有量や比率を調整することで、茶葉の香味と風味を最大限に引き出す点が特筆されます。また、加熱と抽出工程を通じて特定のテアニン含有量を確保し、溶存酸素濃度を管理することで、品質を一貫して高く保つことができます。これにより、顆粒茶の風味が向上し、消費者にとってより魅力的な製品となるでしょう。さらに、この技術は製造プロセスを簡略化し、効率的に大量生産を可能にするため、経済的な利点も提供します。総じて、この発明は茶葉加工業界において新たな価値を創出し、競争力の向上に寄与する重要な技術革新といえます。
特許事例⑦(水不溶性ポリマーコーティング顆粒/沢井製薬株式会社)
〇書誌事項
・出願番号/出願日：JP2021081305A（2021-05-12）
・公開番号/公開日：JP2021181434（2021-11-25）
・名称：水不溶性ポリマーコーティング顆粒、それを含む製剤及びその製造方法
・出願人：沢井製薬株式会社
〇要点
・新たな指標に基づいて設計された溶出速度の低下を抑制する水不溶性ポリマーコーティング顆粒の提供。
・円形度0.7以上で安息角52°以下の薬物含有顆粒を含む。
・メマンチン塩酸塩、フェキソフェナジン塩酸塩、イルベサルタンを含む顆粒が特徴。
〇概要
本発明は、新たな指標に基づいて設計された溶出速度の低下を抑制する水不溶性ポリマーコーティング顆粒、それを含む製剤及びその製造方法を提供するものである。この発明において、薬物含有顆粒とその顆粒を覆う水不溶性ポリマーコーティング層を含み、薬物含有顆粒全体の65％以上が0.7以上の円形度を有し、安息角は52°以下であることが特徴とされる。また、薬物含有顆粒は、メマンチン塩酸塩、フェキソフェナジン塩酸塩またはイルベサルタンを含むことが示されている。これにより、溶出速度の低下を抑えた水不溶性ポリマーコーティング顆粒の製造が可能となり、製剤や口腔内崩壊錠として応用される。本発明は薬物と医薬的に許容された添加剤を用いて遠心力造粒法により顆粒を得て、その後に水不溶性ポリマーをコーティングする方法が記載されており、この方法により薬物含有顆粒全体の65％以上が0.7以上の円形度を有し、安息角が52°以下となることが確認されている。
〇考察
本発明は薬物の溶出速度の低下を抑制するための新しい水不溶性ポリマーコーティング顆粒の製造技術を提供している。この技術は特に薬物含有顆粒の円形度と安息角に注目し、安定した溶出挙動を確保するための具体的な物理的特性を達成していることが特徴である。メマンチン塩酸塩、フェキソフェナジン塩酸塩、イルベサルタンなどの薬物を含む顆粒の使用により、医薬品の有効性と安全性が向上することが期待される。また、この顆粒は製剤や口腔内崩壊錠として使用されることが示されており、患者の服用コンプライアンス向上にも寄与する。この技術の応用範囲は広く、特に高齢者や嚥下困難な患者に対する医薬品の投与方法としての利便性が高いと考えられる。さらに、この製造方法は遠心力造粒法を使用しており、大規模生産においても安定した品質の製品を提供できる点で産業的な価値が高い。総じて、本発明は医薬品製造の分野において革新的な技術として評価され、今後の市場展開において大きな競争力を持つことが予想される。
特許事例⑧(ベンラファキシン塩酸塩含有顆粒/共和薬品工業株式会社)
〇書誌事項
・出願番号/出願日：JP2022031888A（2022-03-02）
・公開番号/公開日：JP2023127913（2023-09-14）
・名称：ベンラファキシン塩酸塩含有顆粒
・出願人：共和薬品工業株式会社
〇要点
・安定して簡単に製造可能なベンラファキシン塩酸塩含有顆粒を提供。
・顆粒の結合剤の含有量が全体の20質量％未満であることを特徴。
・顆粒を硬カプセルに充填することでカプセル剤を形成。
〇概要
本発明は、ベンラファキシン塩酸塩を含む安定で簡単に製造できる顆粒及びこれを含む医薬組成物に関するものである。ベンラファキシン塩酸塩及び結合剤を含む薬物層で核粒子を被覆する顆粒であり、薬物層中の結合剤の含有量が顆粒全量に対して20質量％未満であることを特徴とする。この顆粒は、例えば硬カプセルに充填してカプセル剤として用いることができる。製造方法は、ベンラファキシン塩酸塩及び結合剤を含む薬物層で核粒子を被覆する工程を含み、薬物層に含まれる結合剤の含有量が顆粒全量に対して20質量％未満であることを特徴とする。また、薬物層を形成するためのベンラファキシン塩酸塩含有液の調製に用いる溶媒として、エタノールまたはエタノールを70容量％以上含むエタノール・水混液を使用し、薬物層を流動層造粒法で形成することも特徴とする。
〇考察
この発明は、ベンラファキシン塩酸塩含有顆粒の製造において安定性と簡便性を追求した点で重要である。顆粒の薬物層中の結合剤含有量を20質量％未満に制限することで、製品の均一性と安定性を高め、製造プロセスの効率化を図っている。これにより、顆粒を硬カプセルに充填することで簡便にカプセル剤を製造できる点が実用的である。また、エタノールやエタノール・水混液を用いたベンラファキシン塩酸塩含有液の調製は、薬物層の形成を効率的に行うための工夫であり、製造工程の合理化を実現している。さらに、流動層造粒法の採用は、顆粒の物理的特性を向上させるとともに、安定した製品の供給を可能にする。本発明の技術は、製薬業界において高い応用可能性を持ち、製品の品質向上と製造コストの削減に寄与するものであり、市場競争力を高めると期待される。
特許事例⑨(歯磨剤/花王株式会社)
〇書誌事項
・出願番号/出願日：JP2013229211A（2013-11-05）
・公開番号/公開日：JP2015089873（2015-05-11）
・登録番号/登録日：JP6284745B（2018-02-09）
・名称：歯磨剤
・出願人：花王株式会社
〇要点
・粒径が45μm以上の顆粒を含有し、特定の粒径範囲の顆粒が規定の体積比で含まれる歯磨剤。
・顆粒の崩壊強度が0.1g/個以上15g/個以下であり、2質量％以上40質量％以下含有する。
・凹凸の大小に関わらず歯の汚れを効果的に除去できる。
〇概要
本発明は、歯の表面に存在する凹凸の大きさに左右されることなく、歯に付着した歯垢や着色汚れ等の汚れを効果的に除去することのできる歯磨剤に関するものである。この歯磨剤は、粒径が45μm以上であり、45μm以上63μm未満、63μm以上90μm未満、90μm以上125μm未満、125μm以上150μm未満、150μm以上180μm未満、および180μm以上の顆粒からなる顆粒を含有し、特定の粒径範囲の顆粒の体積比が規定されている。また、顆粒の崩壊強度が0.1g/個以上15g/個以下である顆粒を2質量％以上40質量％以下含有することにより、歯磨剤としての効果を発揮する。顆粒の体積比と崩壊強度の調整により、歯の表面の凹凸に左右されず、効果的に汚れを除去できることが特徴である。
〇考察
この発明は、歯の表面にある凹凸に影響されずに汚れを効果的に除去する新しい歯磨剤の提供に焦点を当てている。特定の粒径範囲の顆粒を規定の体積比で含有することにより、均一な磨耗効果を持つことができ、歯の表面の微細な凹凸にも対応可能である。また、顆粒の崩壊強度を調整することで、歯磨剤としての使用感や効能を向上させることができる。これにより、従来の歯磨剤に比べて歯垢や着色汚れを効率的に除去することが可能となり、使用者の満足度を高めることが期待される。さらに、粒径や崩壊強度の設定が詳細に記載されているため、製造工程における再現性や品質管理が容易となり、市場における信頼性の高い製品を提供することができる。このように、この発明は歯磨剤の分野において重要な技術革新をもたらし、今後の市場展開においても高い競争力を持つことが予想される。
特許事例⑩(顆粒、顆粒の製造方法、及び錠剤/旭化成株式会社)
〇書誌事項
・出願番号/出願日：JP2021040567A（2021-03-12）
・公開番号/公開日：JP2022139962（2022-09-26）
・登録番号/登録日：なし
・名称：顆粒、顆粒の製造方法、及び錠剤
・出願人：旭化成株式会社
〇要点
・低打圧で十分な硬度を示し、崩壊性及び溶出性に優れる錠剤を提供する顆粒の製造方法。
・顆粒は薬物、糖類、デンプン、吸水量が210質量％以上のセルロース、及び結合剤を含む。
・連続生産システムを用いた湿式造粒により製造される。
〇概要
本発明は、従来よりも低打圧で十分な硬度を示し、崩壊性及び溶出性に優れる錠剤が得られる顆粒及びその製造方法、並びに前記顆粒を含む錠剤を提供することを目的としています。顆粒は、薬物、糖類、デンプン、吸水量が210質量％以上であるセルロース、及び結合剤を含み、湿式造粒してなります。顆粒の製造方法は、これらの成分を含む混合粉体を連続生産システムを用いて湿式造粒することを特徴とします。この技術により、製造された顆粒を含む錠剤は低打圧でも十分な硬度を有し、さらに崩壊性及び溶出性に優れるという利点を持ちます。請求項には、セルロースの含有量やゆるみ嵩密度、加水量などの具体的な条件が記載されています。これにより、製品の一貫した品質と優れた性能が確保されます。
〇考察
この発明は、低打圧で硬度のある錠剤を提供する顆粒の製造技術に革新をもたらします。従来の製造プロセスに比べて、低い打圧で同等以上の硬度を実現できるため、製造コストの削減や製品の均質性向上が期待されます。また、セルロースの吸水量を210質量％以上に設定することで、錠剤の崩壊性及び溶出性が向上し、効率的な薬物放出が可能となります。連続生産システムを用いることで、安定した品質管理が実現し、大量生産においても高い再現性が保たれます。この技術は、医薬品製造の効率化と品質向上に寄与し、最終製品である錠剤の性能を大幅に向上させる可能性があります。さらに、医薬品業界における製造プロセスの標準化と効率化にもつながり、結果として市場競争力を高めることが期待されます。総合的に見て、この発明は顆粒及び錠剤の製造において重要な技術的進歩を提供し、今後の医薬品製造において広く応用されることが予想されます。
顆粒に関する特許出願人傾向
1.出願傾向の分析（2012-2015年）
2012年から2015年にかけて、顆粒に関する特許出願の傾向には、多様な企業が活発に活動していることが見受けられます。特に花王株式会社が目立ち、年間を通じて継続的に多くの特許を出願しています。花王は2012年には9件、2013年には10件、2014年には6件、2015年には2件と、他の企業に比べて突出しています。また、アサヒグループ食品株式会社やライオン株式会社、共和薬品工業株式会社、味の素株式会社なども、定期的に複数の特許を出願しており、企業間の競争が激しいことが伺えます。
2.出願傾向の変化（2016-2018年）
2016年から2018年にかけては、特許出願の件数や企業の動向に変化が見られます。この期間では、株式会社ファンケルが2016年に7件、2017年に1件、2018年に2件と、特許出願において一定の存在感を示しています。また、大原薬品工業株式会社が2017年に4件、2018年に9件と、顆粒に関する技術開発に積極的な姿勢を示しています。花王株式会社はこの期間でも継続して特許出願を行っており、安定した技術開発力を維持しています。
3.出願の多様化と集中（2019-2021年）
2019年から2021年にかけては、顆粒に関する特許出願がさらに多様化しています。特に東和薬品株式会社が2021年に9件と、多くの特許を出願している点が特徴的です。また、沢井製薬株式会社も2021年に3件の特許を出願しており、新たな技術開発に注力しています。他の企業では、武田薬品工業株式会社や池田食研株式会社などが一定の件数を出願しており、顆粒に関する技術革新が活発に行われていることが分かります。
4.近年の動向（2022-2024年）
2022年以降の特許出願では、新たな企業の参入と既存企業の継続的な技術開発が見られます。2024年にはキッセイ薬品工業株式会社や沢井製薬株式会社が1件ずつの特許を出願しています。また、旭化成株式会社や東和薬品株式会社、第一三共株式会社なども継続的に特許を出願しており、企業間の競争は引き続き激しい状況です。
5.結論
全体として、顆粒に関する特許出願の傾向は、企業間の競争が激しく、多様な企業が技術開発に積極的に取り組んでいることが明らかです。2012年から2015年には花王株式会社が特に目立ちましたが、2016年以降は他の企業も台頭し、多様化が進んでいます。近年では、特定の企業が集中して特許を出願する一方で、新規参入や継続的な技術開発が見られ、顆粒技術の発展に向けた活発な動きが続いています。
顆粒の特許について
顆粒の特許には多岐にわたる種類がありますが、一般的に以下のような分野で多くの特許が存在します。まず、医薬品の顆粒化技術は非常に重要な分野であり、薬効成分の安定性や放出制御を向上させるための顆粒製剤に関する特許が多く見られます。例えば、特定の薬剤をコーティングすることで徐放性を持たせる技術や、顆粒状にすることで経口投与時の味を改善する技術などが挙げられます。また、食品業界においても顆粒状製品は広く利用されており、インスタント飲料やスープの顆粒化技術に関する特許が多く存在します。これには、顆粒の溶解性や風味の保持、製造プロセスの効率化に関する技術が含まれます。さらに、化学工業においても、洗剤や農薬の顆粒化技術は重要な分野です。これらの製品では、均一な粒度分布や粉塵の発生抑制、取り扱いの容易さを向上させるための技術が特許として出願されています。顆粒化の方法には、スプレードライ法や流動層造粒法、転動造粒法などがあり、これらの技術的改良に関する特許も多数存在します。例えば、スプレードライ法では溶液や懸濁液を微細な霧状にして乾燥させる技術が開発されており、これにより高い生産効率と品質を両立させることが可能になります。流動層造粒法では、粉末を流動させながら結合剤を噴霧して顆粒を形成する技術があり、均一な粒度と形状を得るための工夫がなされています。転動造粒法は、粉末を回転ドラム内で転がしながら顆粒を形成する方法で、特に大型顆粒の製造に適しています。これらの技術の改良は、製品の品質向上や生産コストの削減に直結するため、各企業が競って特許を取得しています。さらに、顆粒の用途に応じた特許も存在し、例えば、吸湿性を持たせた顆粒や、特定の成分を包接させた顆粒などが挙げられます。これらの特許は、製品の機能性や保存性を向上させるために重要な役割を果たしています。総じて、顆粒に関する特許は、その製法、用途、性能向上に関する技術が中心となっており、各分野で革新的な製品の開発に貢献しています。
顆粒特許の被引用数と特許価値に関して
顆粒特許の被引用数と特許価値に関して述べる際、被引用数は特許の影響力や重要性を測る指標の一つとされています。特許が他の発明や研究にどれだけ引用されているかは、その技術がどれほど広く認識され、利用されているかを示すため、被引用数が多いほどその特許の価値が高いと見なされる傾向があります。被引用数が高い特許は、関連する技術分野での革新や進展に重要な影響を与えた可能性が高く、その特許を持つ企業や個人は技術的優位性を持つと認識されることが多いです。また、特許の被引用数は特許ポートフォリオ全体の価値評価にも寄与し、特許ポートフォリオの一部として顆粒特許が他の関連特許と共にどれほどのシナジーを生み出すかも評価のポイントとなります。さらに、特許価値は被引用数以外にも様々な要因によって決定されます。例えば、特許の技術的独自性や競争優位性、特許がカバーする市場の規模、技術の実用化の可能性、そして特許の有効期限などが含まれます。特に顆粒技術に関しては、その製造プロセスの効率化やコスト削減、新しい応用分野の開拓などが特許の価値を高める要因となり得ます。さらに、特許価値の評価には定性的な要素も含まれ、技術の将来性や市場の変動、特許紛争のリスクなども考慮されます。顆粒特許が他の技術特許と連携して新たなイノベーションを生み出す可能性がある場合、その価値はさらに高まります。以上のように、顆粒特許の被引用数はその価値を測る重要な指標であり、特許価値の全体像を評価するためには多角的な視点が必要です。特許価値の評価には技術的要因、経済的要因、そして市場環境の変化を総合的に考慮することが求められ、これにより特許の戦略的価値が明確にされるのです。
顆粒特許のランキング付に関して
顆粒特許の被引用数を用いて特許をランキング付けすることは、特許の影響力や重要性を評価するための一般的な手法です。特許の被引用数とは、その特許が他の特許や学術論文にどれだけ引用されたかを示す指標であり、被引用数が多いほどその特許が技術的に重要であるとみなされます。被引用数を用いたランキングは、特許の価値を定量的に評価できる点で有用です。これにより、企業や研究機関は自社の特許ポートフォリオの強みを把握し、競合他社と比較する際の参考にすることができます。また、被引用数が高い特許は、その技術が広く認知され、応用されていることを示しているため、ライセンス収入の潜在的な源泉となることもあります。被引用数を用いたランキングを行うには、まず特許データベースから対象とする特許の被引用数を収集します。次に、そのデータを基に各特許の被引用数を比較し、ランキングを作成します。この際、特許の発行年を考慮することが重要です。なぜなら、古い特許は発行されてからの期間が長いため、被引用数が多くなりやすく、新しい特許はまだ引用される機会が少ないためです。このため、特許の発行年ごとに被引用数の平均を算出し、正規化する方法が一般的に用いられます。さらに、特許の質や技術分野によって被引用数が異なるため、単純な被引用数だけでなく、他の要因も考慮した複合的な評価が求められる場合もあります。例えば、特許の技術的な革新性や市場への影響度、引用元の特許の重要性などを加味した評価指標を導入することで、より正確なランキングを行うことが可能です。被引用数を基にしたランキングは、特許の技術価値を可視化し、研究開発戦略の立案や技術移転の判断材料として広く活用されています。例えば、企業が新規技術の開発を検討する際には、被引用数の多い特許が含まれる技術分野に注目することで、有望な研究領域を特定する手助けとなります。また、特許のライセンスや売却を行う際にも、被引用数をアピールポイントとして提示することで、取引価値を高めることができます。被引用数を用いたランキングは、特許の影響力を客観的に示す指標として、技術評価や知的財産戦略の重要な要素となっています。
パテスアップは顆粒の特許情報を提供
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